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コラム

金価格はこれからどうなる?今後の見通しと売り時・買い時を解説

近年、ニュースで連日のように「金価格が史上最高値を更新」と報じられています。「こんなに高いなら、もうこれ以上は上がらないのではないか」「今買うと高値掴みになってしまうのではないか」と不安を感じている方も多いのではないでしょうか。あるいは、手持ちの貴金属を「今売るべきか、もっと待つべきか」と悩んでいる方もいるはずです。この記事では、金価格がこれからどう動くのか、その要因と対策について初心者の方にもわかりやすく解説します。

金価格はこれからまだ上がるのか?

結論から申し上げますと、金価格は長期的にはまだ上昇する余地があると考えられています。もちろん、毎日上がり続けるわけではなく、一時的な下落を挟みながら推移していくでしょう。ここでは、長期と短期それぞれの視点から見通しを解説します。

長期的には上昇トレンドが続く可能性が高い

金価格は今後10年、20年という長いスパンで見れば、上昇トレンドを維持する可能性が高いと予測されます。その最大の理由は、金そのものの「希少性」と「実物資産としての信頼」です。金は人工的に作り出すことができず、地球上に存在する埋蔵量には限りがあります。一方で、世界経済が成長し続ける限り、装飾品や工業用、投資用としての金の需要はなくなりません。

また、通貨(お金)の価値はインフレによって相対的に目減りしていく傾向にあります。かつて100円で買えたものが今は買えないように、現金の価値が下がれば、相対的に「実物資産」である金の価値は上がります。世界的なインフレ傾向が続く限り、資産を守る手段として金が選ばれ続けるため、長期的な価格上昇が期待できるのです。

短期的には調整局面に入るリスクもある

長期的には強気な見通しが多い一方で、数ヶ月から1年程度の短期的な視点では、価格が下落したり横ばいになったりする「調整局面」に入るリスクがあります。これまでの急激な価格上昇は、あまりにもペースが早すぎたという見方もあるからです。

特に、投資家たちが「利益確定」のために一斉に金を売るタイミングが来れば、一時的に価格は下がります。また、後述するアメリカの経済状況や金利政策の変化によって、投資マネーが金から別の投資先(株や債券など)へ移動することも考えられます。したがって、「明日も必ず上がる」と過信せず、短期的には価格が上下に波打つものであると理解しておくことが大切です。

 

なぜ金価格は上昇を続けているのか?

ここ数年の金価格高騰には、明確な理由がいくつか重なっています。これらは一時的なブームではなく、世界の構造的な変化に基づいています。主な3つの要因を詳しく見ていきましょう。

要因 概要 金価格への影響
地政学リスク 戦争や紛争による世界情勢の不安 「有事の金」として買われ、価格上昇
中央銀行の購入 各国の中央銀行が外貨準備として金を購入 大口の買い手が増え、価格を下支え
円安の影響 ドル円相場で円の価値が低下 日本国内の金価格(円建て)が上昇

世界的な地政学リスクが高まっているから

ウクライナ情勢や中東での紛争など、世界各地で平和を脅かす「地政学リスク」が高まっています。世界が平和で経済が安定しているときは、株式などのリスク資産にお金が集まりますが、戦争やテロなどで先行きが不透明になると、投資家は「資産を減らしたくない」という心理になります。

そこで選ばれるのが、国が破綻しても価値がゼロにならない「金」です。これを「有事の金」と呼びます。世界情勢が不安定な状況が続いていることが、安全資産である金への需要を強力に後押ししているのです。

中央銀行が金を大量に購入しているから

これまで金の主な買い手は宝飾品メーカーや個人投資家でしたが、近年は各国の「中央銀行」が記録的なペースで金を買い集めています。特に中国や新興国の中央銀行は、資産をアメリカドルだけで保有するリスクを減らすため、ドルを売って金を保有する動きを加速させています。

国という巨大な組織が買い手となることで、市場には「価格が下がりにくい」という安心感が生まれます。この公的な買い需要が、金価格の底堅さを支える大きな柱となっています。

円安により国内価格が押し上げられたから

私たち日本人が意識しなければならない特別な事情が「為替(円安)」です。金の国際価格は「1トロイオンスあたり〇〇ドル」というようにドル建てで決まります。日本国内での販売価格は、このドル建て価格を日本円に換算して決定されます。

つまり、海外での金価格が変わらなくても、円安(1ドル150円から200円になるなど)が進めば、日本国内での金価格は自動的に上昇します。近年の記録的な円安は、日本の金小売価格を歴史的な高値へと押し上げる最大の要因の一つとなりました。

今後の金価格を左右する要因とは?

これから金価格がどう動くかを予測するためには、いくつかの重要な指標をチェックする必要があります。特に以下の3つのポイントは、ニュースなどで頻繁に確認することをおすすめします。

米国の金利政策とドル相場の動き

金価格と最も逆相関(逆の動き)をしやすいのが、アメリカの金利とドルの強さです。金には「持っているだけでは利息がつかない」という特徴があります。そのため、アメリカの金利が高くなると、投資家は利息がもらえるドル預金や米国債にお金を移そうとします。その結果、金が売られて価格が下がる傾向にあります。

逆に、今後アメリカが不景気になり金利を下げる局面に入れば、金利のつかない金の魅力が相対的に増し、価格上昇の要因となります。FRB(米連邦準備制度理事会)の金利政策は、金価格の未来を占う羅針盤と言えます。

為替市場における円高への転換

日本国内の金価格にとって最大のリスク要因は「円高」です。先ほど説明したように、円安は金価格を押し上げましたが、逆に円高になれば国内の金価格は下落します。

例えば、国際的な金価格が上昇していても、それ以上に急激な円高(1ドル150円から130円へ動くなど)が進めば、日本円での金価格は下がってしまう可能性があります。これから金を買う人、あるいは売る人は、日米の金利差縮小などによる円高トレンドの到来を警戒する必要があります。

インドや中国などの実需の動向

投資マネーだけでなく、実際に「モノ」として金を使う国々の需要も無視できません。特に中国とインドは、世界二大金消費国と言われています。これらの国々では、宝飾品としての需要に加え、資産保全の手段として市民が積極的に金を購入する文化があります。

中国やインドの経済が好調で国民の所得が増えれば、金の実需が増えて価格を押し上げます。逆に、これらの国の景気が後退すれば需要が減り、価格の頭を押さえる要因となります。アジア圏の実需は、金価格の基礎体力を支える重要な要素です。

いま金を持っている人は売るべきか?

すでに金製品やインゴットを持っている方にとって、現在の高値圏は非常に悩ましい局面でしょう。ここでは、売却を検討する際の判断基準を解説します。

歴史的高値の今は絶好の売却チャンス

客観的な事実として、現在の金価格は歴史的に見ても極めて高い水準にあります。数十年前に購入したジュエリーや金貨がある場合、購入時よりも大幅に価値が上がっている可能性が高いでしょう。「利益を確実に手にする」という意味では、今は絶好の売却チャンスと言えます。

投資の世界には「頭と尻尾はくれてやれ」という格言があります。最安値で買って最高値で売ることはプロでも不可能です。最高値更新のニュースが出ている今のうちに、一部だけでも売却して利益を確定させるのは、非常に合理的な判断です。

現金が必要なタイミングこそが売り時

相場の動き以上に重要なのが、あなた自身のライフイベントです。金はあくまで資産運用の手段であり、目的は生活を豊かにすることです。もし今、子供の教育費、住宅のリフォーム、あるいは老後の生活資金として現金が必要なら、迷わず売却すべきタイミングです。

相場を気にして「もっと上がるかも」と待っている間に価格が暴落してしまっては元も子もありません。使う目的があるのなら、価格が高い今のうちに現金化し、必要なことに使うのが金という資産の正しい活かし方です。

これから金を買いたい人はどうすべきか?

「これから金投資を始めたいけれど、高すぎて怖い」と感じている方もいるでしょう。高値圏で金を購入する場合の賢い戦略を紹介します。

ドルコスト平均法で時間を分散して買う

高値掴みを避けるための最も有効な方法は、「積立投資」で時間を分散することです。毎月一定額(例えば1万円など)を決めて金を買い続ける「純金積立」などのサービスを利用します。

これを「ドルコスト平均法」と呼びます。価格が高いときは少ない量を買い、価格が下がったときは多くの量を買うことになります。これにより、長期的に見たときの平均購入単価を平準化でき、「買った直後に暴落して大損した」というリスクを抑えることができます。

価格が一時的に下がった押し目を狙う

まとまった資金で金を買いたい場合は、ニュースで「金価格が急落した」と報じられたタイミングを待つのも一つの手です。上昇トレンドの中にあっても、一時的に価格が下がる「押し目」は必ず訪れます。

ただし、どこが底値かを見極めるのは困難です。一度に全額を投資するのではなく、資金を3回や4回に分け、価格が下がるたびに少しずつ買い増していく手法をとることで、リスクを管理しながら資産を形成することができます。

知っておくべき金投資のリスクとは?

金は安全資産と言われますが、決してリスクがないわけではありません。購入前に理解しておくべきデメリットを確認しておきましょう。

配当金や利息がつかないこと

株式投資なら配当金が、銀行預金や国債なら利息がもらえますが、金にはそれがありません。金は持っているだけではお金を生まず、価格が上がったときの売却益(キャピタルゲイン)しか期待できないのです。

そのため、資産のすべてを金にするのはおすすめできません。配当を生む株式や、利息を生む債券などと組み合わせ、資産の一部として金を保有するのが理想的なポートフォリオとされています。

為替変動による元本割れのリスク

日本で金投資をする場合、避けて通れないのが為替リスクです。たとえ国際的な金価格(ドル建て)が上昇していても、それ以上に急激に円高が進んでしまえば、日本円での価値は目減りしてしまいます。

今後、日本の金利が上がり円高方向へトレンドが変わった場合、円建ての金価格は下落する可能性があります。金投資をする際は、金価格そのものの動きだけでなく、ドル円相場の動きにも常に注意を払う必要があります。

まとめ

この記事の要点をまとめます。

  • 金価格は長期的には希少性と需要から上昇傾向ですが、短期的には調整や為替による下落リスクがあります。
  • 売却を考えている人にとって歴史的高値の今は絶好の機会であり、購入を考える人は積立投資による時間分散が推奨されます。
  • 今後は、米国の金利政策や円高への転換、地政学リスクの推移が価格決定の重要な鍵となります。

金は、あなたの資産を守るための強力な守りの資産です。目先の価格変動に一喜一憂しすぎず、ご自身の資産状況やライフプランに合わせて、冷静に売買の判断を行ってください。まずは手持ちの貴金属の現在の価値を査定してみたり、少額からの積立を検討したりすることから始めてみてはいかがでしょうか。

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